moumoonが10年目にして初のベストアルバム『FULLMOON』を発売しました。

CD2枚組、全32曲(リマスタリングされた31曲+新曲1曲)。また、DVD(Blu-ray)付属版には、過去のミュージックビデオやライブ映像が収録されており、まさにベスト盤といった感じです。

僕は、新曲の「夕轟」だけダウンロード購入しました。

まぁ、31曲は手元にありますし、ミュージックビデオも手元にありますし、ライブ映像もそこそこ手元にありますしね。所有欲がなかったわけではないのですが、今年はまだ、アコースティックアルバムとニューアルバムの発売があるそうなので、そっちだけでいいかなーと。

以下、「夕轟」の感想です。

夕轟

曲名の「夕轟(ゆうとどろき)」というのは、こんな意味です。

(1)夕方、どこからともなく物音などが騒がしく聞こえること。また、その物音。
(2)恋情などのために、夕暮れ方に胸が騒ぐこと。

アプリ版『日本国語大辞典』からの引用です。

まぁ、歌などで「夕轟」といった場合、(2)の意味になります。というか、僕は(2)の意味しか知りませんでした。「夕方にどこからともなく聞こえてくる音」って何ですか。怖いんですけど。

それはさておき、曲の感想です。

まず、初めて聴いたのは、「FULLMOON LIVE 2017 March」で披露されたアコースティックバージョンだったのですが、そのときは、頭に入ってこなかったんですよね。

moumoonの曲は、歌詞も曲も、ピンと来ないことが多いのです。

なんというか、いろんな色の水彩絵具をポタポタ垂らして、色が混じったり滲んだりしたときに、嫌な色ができることがありますよね。moumoonの曲にはそういう感じがあるんです。

はっきりとは分からなくても、人間の「えぐみ」があるように思えます。

と言っても、えぐみだけではないんですね。それだけだとつらいわけです。そういったものを受け止めながらも、前進する覚悟を決めたような、力強さもあるんです。

でも、そういう覚悟は、5分やそこらで決まるものではないんですよ。いろんな葛藤に苛まれながらも、少しずつ解放されて行って、その先に覚悟が決まるという瞬間がありますよね。moumoonの曲が「いい」と思えるには、それだけの時間がかかるというのが僕の持論です。

何度も聴いていると、あぁ、moumoonってやっぱりいいなと思いました。

ひゅうら

あと、ちょっと気になっているのが「ひゅうら」です。

さくらのはなびらが / ひゅうら / 歌うように / 笑うように / 心を染めてゆく

花びらが舞う様子を表現する擬態語だと思いますが、初耳です。

文学(特に詩歌)に疎いので、そっち方面では見かける言葉なのかもしれません。実際のところ、どうなんでしょうね。ご存知の方がおられましたら教えてください。

とは言え、たとえば、こんな解説をすることは可能です。

まず、「ひゅう」というのは、風や息の音を表します。「ら」は接尾語で、「あちら・こちら」のように方向を指し示す場合、「あいつら」のように複数形を作る場合があります。

桜の花びらが、風に乗ってたんでしょうね。その花びらはたった一枚とは考えにくいので、おそらく、たくさん舞っているのでしょう。それが、私の「心を染め」るために、私の心に向かってきたような、そんなイメージが浮かびます。かなりビジュアル的な表現ですね。

という感じで、国語の人間は、いかようにもでっち上げることができるんです(笑) いまの解説は思い付きで書いたウソですので、決して真に受けることのないように。

何にせよ、面白い言葉だなぁと思いました。

まとめ

そんなわけで、「夕轟」の感想でした。

昨年は活動を休止していたmoumoonでしたが、久し振りの新曲は、他のアーティストには出せない味わいを持っていることを再確認できる、佳作だと思います。傑作まではいかない。

夢の武道館ライブまで、なんとか、辿り着いて欲しいところです。