たまに、専業主婦の給料が話題になります。

計算方法はいろいろあるようですが、よく耳にするのは、「専業主婦が日常こなしている家事を業者に任せたとしたら、時給換算で○○円」じゃないかと思います。

僕はこれ、いまひとつ納得できないんですよね。以下、屁理屈。

一人暮らし

納得できないのは、僕が一人暮らしだからです。

たとえば、僕の給料が月20万円で、家事の給料が月20万円と計算されたとします。僕の月収は合計40万円。普通に一人暮らししていただけで月収が倍増。ウハウハなんですよ。

ただ、家事の分の20万円はいつまで経っても支払われない。

それでも、家事の給料を払っていない僕には、うしろめたい気持ちはありませんし、家事の給料をもらっていない僕にも、うらめしい気持ちもありません。

とまぁ、実にアホな話であって、そもそもの考え方がおかしいんだと思います。

家庭は「会社」

思うに、家庭を「会社」に置き換えればいいんですよ。

会社は、社外との取り引きの中でお金を得たり失ったりしますよね。社外へ何かを提供すればお金を得られますし、社外から何かを収受すればお金を失います。

家庭もそれと同じで、家庭外との取り引きの中でお金を得たり失ったりします。

家庭では、家庭外へ労働力を提供してお金を得ています。また、家庭外から日用品やサービスを収受してお金を失っています。家庭は、そういう「会社」なんです。

専業主婦は「内勤」

そして、家庭にも「外勤」と「内勤」があるわけです。

家庭外で仕事をするのが「外勤」で、家庭内で家事をするのは「内勤」ということになります。こういう風に考えていくと、専業主婦はいわば「内勤」専門の人なんです。

その給料を「外注」ベースで算出しようとすれば、おかしくなって当然です。

だって、「外勤」だって「外注ベース」で給料を算出しようとしたらおかしくなるじゃないですか。営業が外回りで車を運転するとき、運転の対価をタクシー料金で換算するなどあり得ません。

だから、「家事を業者に任せたとしたら」なんて話がそもそもおかしいんです。

専業主婦の給料

家庭の収入は、家庭外からもたらされるお金です。

一見すると、「外勤」が稼いできたお金のように見えますが、実際のところは、家庭で稼いだお金と言えます。そこから、「外勤」と「内勤」へ振り分けられるわけです。

どう振り分けるかは、それぞれの家庭によるのでしょうね。

いま、ある専業主婦のいる家庭の収入が月30万円で、「外勤」と「内勤」の振り分け方が半々だったとしたら、その専業主婦の給料は15万円ということになります(実際には、家賃や光熱費などが先に引かれますので、もっと少ない金額になるはずですが)。

ほとんどの家庭では、「専業主婦が日常こなしている家事を業者に任せたとしたら、時給換算で○○円」より、はるかに少ない額になるんじゃないですかね。

まとめ

そんなわけで、専業主婦の給料の話でした。

いまのところ、これが一番しっくり来る考え方じゃないかなぁと。これだと、一人暮らしの場合もうまく説明できます。一人暮らしは「外勤」も「内勤」もこなすと考えればいい。

というか、もはや家庭(「会社」)もないから、「個人事業主」なのかな。